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2018.4.2
平成30年度が始まりました。

平成という元号が来年前半までと決まり、来年途中には、新元号のもと、活動していくことになります。考えてみれば、昭和、平成、〇〇と3元号にわたって生きることになりそうです。西暦にしてしまえばとの意見も増えました。書類上は確かに合理的です。しかし、元号には独特の時代感があるのも事実です。両親はすでに他界していますが大正生まれで、大正、昭和、平成と3元号のもと、生きていました。大正というと大正ロマンとか、昭和ですと、戦争と復興、さて平成はどんな時代だったと以後思われていくのでしょうか。 秋田県の将来人口が日本全国で一番減少率が高いとの発表がありました。30年後には60万人。新聞等では、予想以上に早いとのコメントも見受けますが、私が二十年ほど前に見たある研究所の推計と、今回の数字は、ほぼ一緒でした。新しい時代は確実に訪れます。今までのようにスクラップエンドビルドの時代は終わっています。これは、設計活動をしていると痛切に感じます。10年ほど前から、確実に変わっています。秋田市では、今文化会館の改築と、市立病院の改築を行う予定です。しかし、人口減は、今回の推計よりもっと早く進むことが読み取れます。数百億円の投資が必要なのか、市立病院に関しては、廃院という選択肢もあったと思います。 新しい時代に向かい、原点回帰、つまり建築が何故必要か、そして建築する場合、将来構想がしっかりしたものでなければこれからの時代許されません。厳しい時代に向かい、大きな節目であるということを痛感します。 新年度にあたり、これまで以上に研究、研鑽を積んで、よりよきものづくりを目指して、出発したいと思います。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。 茂木 聡