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 コラム

2023.1.2

謹賀新年

今年もよろしくお願いいたします。

コロナ禍の数年、停滞していた世界が、昨年末から動き出しました。しかし、かたや戦争、国際情勢の不安と、いろいろ問題は山済みです。建築の設計は、社会の動きに敏感な職種です。工事価格も一年間で30%も上昇、私が社会に出て初めて経験する異常な世界です。現在はコロナ禍で止まっていた様々な仕事が急激に動いたこと、建設業従事者の高齢化等があり、一見忙しい姿を見せていますが、正常な状況とは程遠い世界であると言えます。2023年は、勝負の年です。

兎年。ホップ、ステップ、ジャンプと進めるのか、難しい局面ですが、弊社は今年、スタッフが二人増える予定です。一人は、大学新卒。福祉施設の設計をしたいとの思いから、弊社の門をたたいてくれました。もう一人は、ベテラン、住宅等では、様々な実績を残してきた人。彼を加えれば一級建築士3人体制となります。

ホップするためには、序盤力を蓄えます。コンペ等の参加できる範囲も平がります。若手、ベテランをを迎え、新たなライフデザインの構築ができる体制となります。

今年一年、努力を重ねます。皆様の変わらないご厚情を、引き続きよろしくお願いいたします。  茂木聡

2022.12.31

2022年中は、皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。

2023年も引き続きよろしくお願いいたします。

弊社は、新体制に移行します。スタッフも大学新規卒業生の採用、一級建築士保持者の新規採用と、陣容を強化してまいります。

社会はコロナ禍の長引いた不況、円安、半導体不足等、大変な年になりそうです。その中で、事務所の力をつけ、新たな躍進へと舵を切りました。

新しい、株式会社ライフデザイン建築研究所をお見せできると考えています。

社員一同頑張っていきます。

皆様の益々のご指導、ご鞭撻を、よろしくお願いいたします。

茂木 聡

2022.11.28

今日は11月28日、今年もあと一か月。あっという間に過ぎた気がします。12月8日に東北工業大学大学院で講義。今回は、故京都大学教授外山義先生が亡くなって20年。この機会に、生前先生と一緒に仕事した時代を振り返る内容としました。時間的に言うと、やく30年前に戻ることに。資料を整理し、改めて読みなおすと、今でも新鮮な思い、刺激的な時期だったと思います。先生の思想は、今でも新しく、今だからこそ必要な思いかもしれません。老人施設のユニット化は、先生が亡くなった後、行政が引継ぎ制度化されました。ただ制度、基準には、心は入りません。形式だけが独り歩きし、そこに高齢者の悩みや苦しみは忘れられ、規則だから合わせればよいと言う思いが感じられます。20年前、私が書いた文章には、ユニットには限界があると明記していました。外山先生が当時悩まれていたことが私の言葉で出版されていました。忘れていた思いをひも解いて、初心に帰る。なぜユニットだったのか、ユニットケアなのか。議論はずいぶんされたのですが、気が付くと20年。今ユニットは、福祉にかかわる人間には当たり前のこと。生前、先生はユニットの制度化は、望んではいませんでした。それは、今の姿を想像できたからでしょう。ユニットは儲からない、スタッフの負担が大きい等さまざまな観点から論じられ、それが当然だという論調が多くを占めます。しかし、日本で初のユニット型施設を造ったときも、同じだった。でも、一番大きく違うことは、ユニット化全室個室を望んだのは、地域に住まう住民の総意だったこと。福祉施設を運営する多くの団体は、収益をもとめ、ユニット化を行います。しかし、形式では収益は増えません。制度ではなく、運営そのものを見直すことで、新しい道が見えてくるはず。20年前、やっと日本の高齢者福祉施設は大きな扉を開けた。今扉は無いけれど、また新しい扉を開ける時だと思います。その象徴が在宅ケア。過渡期をつないだものがユニットケアだったのだと、今思います。 茂木聡

2022.10.19

建築設計者が関係する建築関係団体は、多数ありますが、大きなものは、3団体でしょう。

公益社団法人 日本建築家協会

一般社団法人 日本建築士事務所協会

一般社団法人 日本建築士会

それぞれ特徴があります。

日本建築家協会は、建築設計をする人で一級建築士を持ち、実績を持ち、建築設計事務所に所属する人たちの団体で、日本全国で一団体です。

日本建築士事務所協会は、建築設計を行う設計事務所の団体で、施工会社の設計部もメンバーとなります。原則各県単位で独立した組織です。

日本建築士会は、建築士の免許を持っている人間の団体で、施工者も含まれます。

このように、それぞれ全く違う団体ですが、会員は重複している人が多数います。

コロナ禍で、全国大会が中止になり今年、3団体とも3年ぶりに全国大会が開催されています。それも10月初旬 事務所協会(熊本県)、10月中旬 建築士会(秋田県)、10月下旬 建築家協会(沖縄県)。

それぞれ内容は違いますが、1,000人を超える会員が集まります。

わたしも以前は建築家協会全国大会に毎回参加してきました。

しかし、今年はどの団体の総会にも参加していません。

疑問を感じているからです。オンライン会議が普及して、遠隔地でも会議が普通にできるようになりました。しかs、オンライン会議の限界も明確に見えてきました。その意味で会うことは否定しません。

ただ同時期に、会員同士が重なることが多い団体同士が、これほど遠隔地で3週間連続で開催されること、果たして意味があったのでしょうか。

勉強会だと言う人もいます。お祭りだと言う人もいます。このまま続ければ、各会の幹部を中心に出席するような総会になっていくでしょう。それだけ負担が大きいのです。

そろそろ考えなければいけない時期が来ている。手遅れにならないうちに全国大会のような大きな会は、3回が協議していく必要性を強く感じます。(茂木 聡)

 

2022.6.7

設計事務所にとって、6月は新年度の仕事が一斉に始まる時期です。弊社も継続事業、新たな物件の相談、そしてプロポーザルコンペ。

プロポーザルコンペは、大いに参加したいのですが、参加条件が厳しかったり、スケジュールの都合で断念したり。

そしてコロナ禍、急激に普及したのがオンライン打ち合わせ。講演会や勉強会、海外との打ち合わせには最適ですが、多数が参加する会議には不向きだと感じています。

また建築設計では、詳細はやはり原寸図でなければわからないものが多くあります。

最近では、コロナもかなり終息したこともあり、直接会う打ち合わせ+オンライン会議と、毎日が打ち合わせだらけで、デスクワークが進まないことも痛感しています。

茂木聡