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 コラム

2022.10.19

建築設計者が関係する建築関係団体は、多数ありますが、大きなものは、3団体でしょう。

公益社団法人 日本建築家協会

一般社団法人 日本建築士事務所協会

一般社団法人 日本建築士会

それぞれ特徴があります。

日本建築家協会は、建築設計をする人で一級建築士を持ち、実績を持ち、建築設計事務所に所属する人たちの団体で、日本全国で一団体です。

日本建築士事務所協会は、建築設計を行う設計事務所の団体で、施工会社の設計部もメンバーとなります。原則各県単位で独立した組織です。

日本建築士会は、建築士の免許を持っている人間の団体で、施工者も含まれます。

このように、それぞれ全く違う団体ですが、会員は重複している人が多数います。

コロナ禍で、全国大会が中止になり今年、3団体とも3年ぶりに全国大会が開催されています。それも10月初旬 事務所協会(熊本県)、10月中旬 建築士会(秋田県)、10月下旬 建築家協会(沖縄県)。

それぞれ内容は違いますが、1,000人を超える会員が集まります。

わたしも以前は建築家協会全国大会に毎回参加してきました。

しかし、今年はどの団体の総会にも参加していません。

疑問を感じているからです。オンライン会議が普及して、遠隔地でも会議が普通にできるようになりました。しかs、オンライン会議の限界も明確に見えてきました。その意味で会うことは否定しません。

ただ同時期に、会員同士が重なることが多い団体同士が、これほど遠隔地で3週間連続で開催されること、果たして意味があったのでしょうか。

勉強会だと言う人もいます。お祭りだと言う人もいます。このまま続ければ、各会の幹部を中心に出席するような総会になっていくでしょう。それだけ負担が大きいのです。

そろそろ考えなければいけない時期が来ている。手遅れにならないうちに全国大会のような大きな会は、3回が協議していく必要性を強く感じます。(茂木 聡)