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 コラム

2023.2.10

日本各地で設計活動をしていると、打ち合わせの労力が大きな問題となります。弊社でも、関東近辺に4か所物件を抱え、定期的に秋田から定例会議、各検査と現場を訪れます。オンラインシステムの性能が向上した関係で、国土交通省も試験的にオンラインでの現場検査を導入しています。当初はなかなか慣れなかったのですが、現在では必要な時に、いつでも打ち合わせができるようになりました。便利なツールです。半面打ち合わせの会議がやたら増えるということも起こっています。一方、施工現場の場合、実際に現地で見て確認したい内容もあります。もう少しオンラインシステムに合った会議方法を考えるべきではとも思います。

各団体との会議も、各地の会員を集めず、オンラインで会議をおこなうのが主流となりました。特に海外と連携する場合は、時差はありますがものすごい威力を発揮します。遠ければ遠いほど移動時間が無くなるメリットは大きいと感じます。しかし、一つの会議に20人程度参加した場合、会議の運営がむずかしいことも事実です。20人全員に意見を問うと一人1分としても20分かかります。議題が複数ある場合、すぐ予定時間がオーバーしてしまいます。また、議論がしにくいこともあります。相対(全員が同じ場所に集まって会議する)の場合は、その場で議論や協議に移行できるのですが、なかなかうまくいきません。最近は、様々な会議が相対に戻りつつあります。

大学でも講義が一時オンライン化されました。しかし同級生ができない、友達ができない等、様々な問題が露呈してきました。極端な例ですが米国の先進企業テスラの社長は、社員のオンライン化を禁じました。思うに適するものt、適さないものを、うまく分け、利用することだと思います。 茂木聡