Column
コラム
弊社は3月末決算のため、4月1日が新年度スタートとなります。世界はホルムズ海峡問題、身近な問題では、人材不足等で大変な時代に突入しています。特に秋田県の人口減少率は日本一。先日、経済学者の高橋洋一先生にお会いする機会がありました。人口減少は、考え方を替えれば、ライバルが減るということだ。頑張れば突き抜けやすいと助言されました。また、今朝(4月2日版)の秋田魁新報に掲載された、アウトプロップ社長のコメント。皆秋田には「何もない」というけど、見方を替えれば白紙ということ。何でもできると考えれば良い。両者のコメントに共通するのは、大都市をまねするのではなく、秋田を良く見て、そこから発信すべきと読み取れました。約30年前、故京都大学教授外山義先生は、秋田は老人先進県だよ。何でも挑戦してみる価値があると言われ、先生と共同で、日本で初めての老人施設におけるユニット化を実現。現在は法制化されていますが、第一号を秋田県鷹巣町(現北秋田市)に造りました。
新年度にあたり、私自身リスタートを切る。そう考えて、活動を進めていきたいと考えます。 (茂木聡)
今年は、東日本大震災から15年目にあたります。私は当日、秋田県由利本荘市で、打合せを行っているさなかの出来事でした。
大きな揺れを感じ、打ち合わせを早めに終わらせて、秋田市の事務所に帰ろうと向かったのですが、信号が皆消えている。秋田市に近づくと大渋滞。
会社に電話してもつながらないので、スタッフの携帯電話に連絡、皆帰るように指示。
通常、打ち合わせ先から自宅までは、車で1時間程度の距離ですが、大渋滞、信号もすべて止まっていて、約4時間かかって自宅に帰りました。
自宅は停電で真っ暗。
暖房が停電のため、すべて機能しないので、毛布にくるまって、残り物の夕食。
我が家は翌日の夕方、停電がなおり、テレビで地獄絵図を見ることになりました。
秋田県は停電だけで、助かりました。
福祉施設の被害調査依頼を受け、仙台へ。
仙台から北上、車で延々と走っても、がれき以外まったく何もない景色を見続けた記憶が、今ありありと目に浮かびます。
復興も道半ばという表現が多いですが、まったく別の街になった世界というのが実感です。
15年が過ぎたのだという実感と、今生かされている幸福を、今一度考える必要を感じます。(茂木聡)
秋田市も最高気温が10度になるなど、春が近くに来ていることを感じる季節になってきました。町中は雪が消え、動植物が一斉に動き出す気配を感じます。夕方には白鳥がシベリアに帰る鳴き声も聞こえます。雪国にとっては待ち遠しい季節です。反面、地方都市にとって、新年度を迎え、社会減の時期となります。自然減も重なり、2月現在の秋田市人口は29万1千人、どこまで減っていくのか心配です。ちなみに秋田県人口は2月現在90万人を割り、89万9千人となっています。増える要素が無い事が寂しい限りです。私が専門的に多く手がける高齢者施設も、自然減の影響で、淘汰されようとしています。聞こえてくるニュースは、施設が老朽化し、改築したいが工事費高騰もあり、あきらめたという内容。また、施設の統廃合も始まっています。私が設計した施設もオーナーが変わったり、吸収合併されたりしています。
弊社は、以前から関東近郊での設計に活路を見出してきました。現在も宮城県や神奈川県で設計活動を行っています。益々難しい時代になってきたことを痛感します。(茂木 聡)
2026年は、秋田らしい雪景色で幕が開けました。
昨年は、年末まで熊被害が騒がれた年でした。 景気動向は、日銀発表によると「緩やかに回復している」とのこと。 建設業界大手は、順調に業績を伸ばしているようです。しかし、地方都市の建設会社は、運送費の高騰、人手不足他様々な要因により工事費が高止まりとなり、工事が受注できないというケースが増えています。 また、人口減少により公共工事も減って、不況に拍車をかけています。建築設計業界も同様です。
ライフデザイン建築研究所は、医療・福祉施設設計の経験を活かし、研究活動にも力を入れてきました。引き続き事務所のレベル向上のため、大学他と組んで積極的に研究活動を進めていきます。 また、設計コンペにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
今年は会社経営的には、とても難しい年になりそうです。立ち止まらず、前に進むことを大切にしていきたいと思います。 茂木聡
今年の熊による災害は、異常としか言いようがありません。弊社の本社がある秋田市の中央部、千秋公園は、秋田市が誇る市中心部に位置する城址公園。この公園に熊が出没して公園が閉鎖されている。隣接する劇場(ミルハス)、市立図書館や文化創造館は、秋田市の文化拠点として多数の市民が利用したり、観光客が訪れる場所です。出入口を減らしたり、自動ドアをやめて、手動にしたりとの対策を行っていますが、影響は計り知れない状況になっています。様々なイベントが中止や延期となりました。県知事は、自衛隊に援助を求め、国も対策に乗り出し始めたようです。しかし、全国的な世論はいまだ、大げさだという風潮があるようで、自衛隊は大げさだとか、熊を殺すのはかわいそうという論調も多数見受けられます。現実は、えさ不足と熊が繁殖しすぎて、人間の生活圏に入ってきたことによると考えます。昔は、熊は人間を見ると逃げ出したのですが、最近は人間を恐れなくなり、餌とさえ思っている感があります。「自然との共存」言葉は素晴らしいですが、現実には難しい問題を多数秘めています。秋田県の場合、人口減少により荒れ地が増えたこと、太陽光発電のため、山が大規模開発されたこと、陸上風力発電装置が多数建設され、森林が伐採されたこと等があげられます。そして、熊の繁殖力がすごい事への、適切な捕獲をしてこなかったこと等が重なった結果と思われます。熊が冬眠するのは、冬場餌が無いため。餌があれば冬眠はしなくなります。このままでは、市街地のごみ箱や、放置された畑等が餌の補給源となり、冬場も熊が多数市街地に出没する可能性があります。アーバンベアと言われる熊が、増えることは想像できます。農政大臣が新にフェンスの設置等の発言をしましたが、これは常識的に考えても不可能な話。頭数を押さえるしか方法は無いように考えます。 茂木聡
