ホーム > コラム > 今年の終わりに。

Column

 コラム

2013.12.30
今年の終わりに。

2013年は大変な年でした。急激な建設ラッシュ。資材や人件費の高騰。いまだ設計が完了し、発注できない物件もあります。異常な状況というほかありません。この中で、いかに作品の質を保つか、問われているように思います。来年は、急激な建設不況も考えられます。あまりに高くなりすぎた工事費、消費税前の駆け込み等、この影響が来年大きく建設市場に影響を与えるように思えます。公共事業は、国の方針として、出し続けるようですが、日本の建設市場は、民間が半分以上、場所によっては8割を占めます。公共投資は、一見好景気に牽引するかのように見えますが、今回の場合、民間投資を低く抑える方向に働くように思えます。急激な変化は、今の日本の建設事情では対応できないほど、疲弊しています。政治は、もっと長いタイムスパンで考えてくれることを望みます。来年は弊社にとって、大きな分岐点となりそうです。新卒の新人も入社します。現状から一歩前進した場所に移動しなければ、大変な状況になりそうです。この業界に入って30余年、今迄で一番危機感を覚えます。上滑りにならないよう、地に足を付けて、がんばって生きたいと思います。 今年1年の皆様の応援に御礼申し上げます。また新年が、皆様にとっても良い年となりますよう、心からお祈り申し上げます。来年も本年同様よろしくお願いいたします。 茂木 聡