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2021.12.30
今年一年を振り返る

コロナに始まって、コロナで暮れる一年だったでしょうか。設計の仕事は、face to face が基本でした。

しかし、オンラインのシステムが充実して、パソコン上で打ち合わせができるようになりました。

在宅勤務が多くもなりました。

会議、講演会とほとんどが、オンライン。

最近は、また直接会うことが多くなってきました。これは、オンラインの良さと欠点が見えたことによると考えます。

建築設計は、もともと原寸の世界でした。CADが普及しましたが、設計の粗さが目立ってきました。

手書きからCADに移った人は、問題ないのですが、最初からCADの人は、スケール感がいまいち。

結果、現場では、ますます原寸が必要となりました。

皮肉な現象だと思います。

今、国は3D CADを推進しています。

ミスが減るからとの理由が一番大きいようです。

建築設計からスケール感が欠如すると、おそらく、3Dはうまくいかないと思います。

現場の施工図がすでに3D化されつつありますが、現場スタッフのスケール感欠如を痛感しています。

新しいものが進むと、大切なものが失われることが、よくあります。

これらを思った一年でした。

2022年は、コロナが収束して、新しい世界が開ける年になることを願います。

茂木聡