ホーム > コラム > 愛媛県宇和島市「あさひ苑」10周年

Column

 コラム

2016.12.10
愛媛県宇和島市「あさひ苑」10周年

12月2日「あさひ苑」10周年記念式典に招待されました。時々訪問している施設です。設計当初「消える建築をめざす」をテーマに建築は、地域の石材を外壁に積み、外壁色は、地域の土の色アースカラーを採用し、庭園は山本先生の設計による、地域に生えている植物を植える、育てるをテーマに、全体を構成した建築です。建物は、日本医療福祉建築賞を受賞、庭園はランドスケープ大賞を受賞、内外ともに日本を代表する施設として、オープンしました。10年の月日が、見事に「消える建築」を具現化していました。雑木林の中に施設が曲がりくねったように建っています。私が手がけた建築の中では、最高傑作のひとつだと思っています。そして、施主にとても愛されています。講演会でも話しましたが、私は設計活動を行ってきて、10周年記念の会に招かれたのは、おそらく初めてのことだと思います。とても素晴らしい体験をすることが出来ました。施主の亀岡様はじめ、施設長、スタッフの皆様に感謝します。記念講演会では、山本先生が庭園の変化を題材に10年を語り、私は福祉施設の変遷とあさひ苑の位置づけ、栄養士の金谷先生は、最近の食事について、世界の潮流を語り、最後に橘先生が、あさひ苑の調査研究結果を説明されました。各講師とも非常に面白い話で、充実した講演会になったと思っています。また訪れたいと言う強い思いを持ちました。   茂木聡