ホーム > コラム > 発達障害について

Column

 コラム

2017.12.3
発達障害について

発達障害というと、一般の方々は、自分とは無縁と考えられる方が多いでしょう。しかし、現在、小学校へ入学する前に、病院を受信して発達障害と診断される子供たちは、同年齢の5%、小学校の先生方が、入学してきた子供たちを見て感じている人数は10%となっています。発達障害は重度であれば、すぐわかりますが、軽度の場合、変わり者という扱いになり、実際の数字はわかりません。以前、厚生労働省が出したコメントでは、約20%ではというものもありました。5人に1人です。重度のかたがたは、あまり社会に出る機会がすくないため、身近に感じることはすくないかもしれません。また、発達障害の症状がわからないことも多くあります。私は建築の設計が専門ですが、障害者施設の設計を数多く手がけてきた経験から、一般に生活している方々の恐らくかなりの方々が発達障害と判断されるように思います。有名な例では、アインシュタインなどが挙げられます。病気の診断は、多い少ないで、多いほうが正常、すくないほうが病気です。つまり、発達障害と分けることの意味がすでにと思うのです。仕事上、たくさんの方にあいます。ふとしたとき、恐らく発達障害だろうなと思うことが多くあります。世の中、もう少しルーズに考えたほうが良いのではないでしょうか。ものを、右左に分けるのではなく、もっと大きな輪で捕らえる。それにより、もっと住みやすい場所が生まれるのでは、そして、もっとたくさんの才能が世の中に満ち溢れるのではないだろうかと考えさせられます。 茂木聡