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2017.11.15
設計プロポーザルコンペ

設計プロポーザルコンペが、ここ数ヶ月、各行政から多く出された。設計者としてはありがたいことではあるが、参加条件が厳しいこと、審査員が公表されていないことも多く、審査内容が密室化していて、結果に疑問を感じることも多い。私の会社は、開設して8年のため、事務所の実績は少ない。そのため、参加条件を満たすことは難しい。個人的には十分な実績はあるのだけれど。私自身、プロポーザルコンペの審査員をやることもあり、その場合は、審査の目的、方法を明確に参加者にわかるようにしている。審査員が匿名だと、何を求めているか、提案内容を考える時、悩む。審査方法で多く採用されているのが、実績点、設計見積価格、それに提案。見積価格が重視されていることもあり、だったら入札にすればと思うこともある。何事も勝たなければ意味はない。しかし、コンペに参加することで、頭の体操になることも事実で、大いに勉強になる。感謝しつつも、勝てないことに愚痴もでる。 茂木聡