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2013.4.4
障害福祉に思うこと。

障害者施設の設計は、他の建築と比べ、使う側とのうち合わせはほとんど皆無に等しいです。 これは病院や老人福祉施設でも同様なのですが。 建築を設計する行為は、そこで行われるであろう行為を想像して造り上げていきます。 建築家の創造力がないと、プアな建築になってしまいます。これは予算の問題ではなく、建築の質の問題です。 建築家が試されているのだろうと感じます。 世に障害者関連の施設を数十件設計してきました。 どれも満足ゆくものではありません。 でも、少しは前進しているのかなと思っています。 時々町で見かける同様の施設を見たとき、怒りを覚えることがあります。 これは、前述した意味です。 新聞や様々な方々は、立派なことを言われますが、実態とはかけ離れていることが多々あります。 そうならない建築をめざすことが、私たちの使命と考えます。 茂木 聡