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2021.3.8
非常事態宣言下の建築設計

関東で二つの施設を設計しています。埼玉県の施設は、中規模病院。打ち合わせの多くがWEBシステムによる協議です。様々な講演や協議がWEB化され、便利なのですが、あまりの数の多さに閉口することも。特に公益団体の会議は、参加者が数十人になることから、対面形式の会議よりはるかに時間がかかります。一見合理的なようで、実際は時間の浪費がすごいことも。議論にならず、一方的な報告で終わることが多いと痛感しています。                                                              一方、講演会は便利です。普段会えない方々のお話を事務所で聞くことも可能です。

WEB会議は、少人数の時、力を発揮するようです。各自がTPOをわきまえた会議システムをうまく構築する必要性を感じます。新型コロナウイルスは、ワクチンの開発により先が見えてきました。しかし、終息までは、1~2年かかりそうです。今の状況が続けば、交通インフラが大きく変わることになるでしょう。秋田、東京間の飛行機は、一日7往復、新幹線は1日14往復。しかし将来的に人の移動は減っていくでしょう。

時代は大きく変わっています。全日空は花形企業で、毎年人気企業で新卒が入りたい会社の上位でしたが、現在は大赤字。羽田空港に国際線ターミナルを増設したばかりでしたので、その痛手は大変なものでしょう。

企業は20年が寿命と言われています。生きんこるためには、体力をつけることではなく、変わること。わが社も変わる時期が来ていると感じます。 茂木聡