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 コラム

2023.8.15

近年の気候は、大きく変化している。SDGsが叫ばれ、環境破壊が問題視されている。しかし、これらも若干の影響はあるだろうが、根本問題はもっと違う大きな変化が地球におこっているのではと推測する。日本の夏の気候は、熱帯に近づいているように思う。以前タイやフィリピンに行ったときを思い出す。しかし冬はとても寒く、大雪の年も多い。おそらく地球誕生以来、このような変化は数えきれないだけ起きてきたのだろう。その一環ではと思う。では、我々は生き延びるためにどうするべきか。ひたすら順応するしかない。建築設計で言えば、断熱化の性能アップと、廃材の処理問題。昨今自然エネルギーを利用した発電は、注目を浴びている。しかし、太陽光パネルにしても、寿命は短く、まだ完全な処理方法はない。風力発電にしても発電する装置の寿命は数十年。桁違いの大きな装置の処理問題はこれから。結果、昨今の昨今の先端技術は、問題の先送りで成り立っている。今から急に数百年前の生活レベルに戻れとは言わない。しかし、あまりに便利になってしまった生活に慣れ切った人類は、大きなしっぺ返しを与えられているのかもしれない。地球にとって、わずかな変化、人類はいかに無知で、弱い存在か。まず己を知ることから始めるべきではないだろうか。 茂木聡