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 コラム

2014.12.25

12月20日東洋大学ライフデザイン学部教授水村容子先生の研修会が行われました。先生は、スウェーデンの福祉について長年研究されてきました。その留学経験と近年再訪された内容をベースにお話いただきました。スウェーデンは、福祉国家というイメージは、定着していますが、具体的にどのような国なのか、よく理解できていないのも、事実でしょう。私も、一般的知識しか持ち合わせていなかったので、聞く話が新鮮で、日本との違いを考えさせられました。福祉政策ではなく、住宅政策が基本となっている考え方は、日本との大きな違いでしょう。福祉というと日本では、一部の心身や、生活が社会に適合しない方々を助ける意味合いの強いと思いますが、国民全体を対象と考えているスウェーデンとは、スタートラインが大きく違っていることに気付かされました。この違いは、国民全体の意識の差でもあり、政策を真似しても、意味のないことであると言うことを痛感させられました。いつまでたっても、日本は追いつかないのは当然と思われます。福祉・医療を専門として建築設計を行い、日々福祉の現場に立ち会っているのですが、自分自身の知識不足を再確認する結果となりました。年の瀬にこのような勉強が出来たことに、感謝したいと思います。来年も引き続き、研修会を行っていきます。ご興味のある方は、是非ご参加ください。 茂木 聡

2014.12.5

恒例の研修会の詳報です。 12月20日(土)14:30~16:30弊社プレゼンテーションルーム。 講師は、東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科 教授 水村容子博士です。テーマ「スウェーデンの住み続ける社会の仕組み」、高負担高福祉国家どのようにして、現在に至ったか、そして地域・在宅で住み続けることのできる社会について、ご講演いただきます。私たちが勝手にイメージするスウェーデン。その国に留学し、定期的に調査にいかれている先生の研究成果及び、今我々がおかれている、老人福祉について、掘り下げて議論できる場に出来ればと考えています。先生は、故京都大学教授外山先生と同じ大学に留学されています。一般参加も募っています。10名程度でしたら可能です。参加のご希望は会社まで、メールか電話で連絡ください。 茂木 聡

2014.11.25

弊社はプロポーザルコンペに広く参加しています。10月末には、東京都世田谷区のコンペ。公募のため、一次審査中。12月中旬には一次通過者の発表があります。今日は、宮城県の福祉施設コンペ納品。世の中3連休のなか、今朝完成し、納品しました。こちらは指名コンペ。結果はいずれもまだわかりません。今年前半に参加した秋田市内のコンペは、勝利。現在基本構想作成中です。 コンペは、会社全体がひとつになります。スタッフは口論もしますが、最後にはまとまっていく。この感覚がうれしい。そのためにコンペに参加しているようなものです。見ているとコンペに参加するたびにスタッフのレベルが上がっていくのがわかります。コンセプト、デザイン、様々なことを考える。よい鍛錬だと考えています。結果がついてくると最高なのですが。 建築の設計は、自分との戦いだと思います。これでよいという答えは、ありません。よい作品を作るためにも、コンペには参加しつづけて行きたいと考えています。 茂木 聡

2014.10.15

秋田市発注のプロポーザルコンペで、弊社は、渡辺佐文建築事務所の協力事務所として参画し、コンペに勝利しました。本日10月15日は、第1回目のワークショップ。建物は、秋田美術大学に関連する、ガラス工房を中心とした施設です。久々に福祉施設でない建築を担当することは、会社自体に、良い刺激となります。どのような建物になっていくか、今から楽しみです。 茂木 聡

2014.9.1

第3回研修会は、8月30日15:30より、弊社会議室で開催しました。今回の講師は、宮城女子学院大学教授 厳先生です。高齢者福祉から精神医療の分野に研究ジャンルを広げられています。今回は、日本の精神病院の歴史から現代へ、そして、フィンランドの現状との比較をされた内容でした。最新のデーター及び実地調査をもとに話された内容は、今我々がおかれている立場を浮き彫りにするようでした。精神の病は、非常にデリケートな問題を含みます。しかし、避けては通れない部分でもあります。特に、近年、うつ病が多くなってきてりる現状を考えると、痛切に感じます。健康とは何か、をあらためて考えさせられました。建築家は、与えられた仕事をこなす立場にあります。しかし、その中に、自分自身が、課題にたいし、適切な知識がないと、建築は成立しません。今回の研修会は、いろいろな意味で、私自身、考えさせられるものでした。 茂木 聡