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 コラム

2021.12.30

コロナに始まって、コロナで暮れる一年だったでしょうか。設計の仕事は、face to face が基本でした。

しかし、オンラインのシステムが充実して、パソコン上で打ち合わせができるようになりました。

在宅勤務が多くもなりました。

会議、講演会とほとんどが、オンライン。

最近は、また直接会うことが多くなってきました。これは、オンラインの良さと欠点が見えたことによると考えます。

建築設計は、もともと原寸の世界でした。CADが普及しましたが、設計の粗さが目立ってきました。

手書きからCADに移った人は、問題ないのですが、最初からCADの人は、スケール感がいまいち。

結果、現場では、ますます原寸が必要となりました。

皮肉な現象だと思います。

今、国は3D CADを推進しています。

ミスが減るからとの理由が一番大きいようです。

建築設計からスケール感が欠如すると、おそらく、3Dはうまくいかないと思います。

現場の施工図がすでに3D化されつつありますが、現場スタッフのスケール感欠如を痛感しています。

新しいものが進むと、大切なものが失われることが、よくあります。

これらを思った一年でした。

2022年は、コロナが収束して、新しい世界が開ける年になることを願います。

茂木聡

 

 

 

2021.12.21

数年前から設計していました、180床の病院を、埼玉県川口市に着工しました。

川口きゅうぽらリハビリテーションです。

鉄筋コンクリート6階建て、約8,400㎡。

竣工は、2023年6月を予定しています。

埼玉県には、設計した施設はこれで3件目となります。

茂木 聡

2021.10.2

去る9月29日、オンラインでの竣工イベントが行われました。約5年前から設計監修した、国立病院機構 榊原病院 病棟改修です。当初は、皆集まって行う予定でしたが、コロナ禍、また当時の中心メンバーが現在各地域に移動しており、集めることのリスク低減を考えたことからでした。ミニシンポジウムという形式をとり、シンポジストと病院側とをつないでいます。

最初に、当時院長だった村上先生から(現新潟)病院改修に至った思いと、途中経過のお話し。

続いて、改修された病院内の様子。

その後、國分氏(埼玉県)と私がスタートから病院改修までの考え方及び途中経過の説明、

厳先生(宮城)の改修前調査の実態。

最後に院長の村田先生結果について、でした。

聴衆は病院スタッフ。各シンポジストが自由に話を展開していきましたが、見事にストーリーがつながり、充実した時間を満喫。予定より1時間オーバーで終了しました。コロナが蔓延してから、オンライン会議が多くなりました。週4~5回は行われています。しかし、通常の会議は実に面白くないもの、改善が必要と痛感しています。しかし、榊原病院のシンポジウムは見事なものでした。改めて、メンバーによるところが大きいと考えさせらました。

今日もこれから、オンライン会議、気軽になったのは良いのですが、内容の充実をはかる努力が必要だとつくづく考えさせられた事例でした。  茂木聡

2021.7.21

新型コロナウイルス感染症が蔓延し、直接会って打ち合わせすることが、極端に減りました。無駄な会議は多くあったのは事実でしょう。しかし、WEB会議がやたら増えています。

今までは、予定が合わない等で出席しなくてもよかった会議も、断りにくくなりました。現在は、システム自体の進化と退化の過程なのでしょう。

WEB会議、少人数の場合や、講演会形式の場合はスムーズです。しかし、十人以上が参加した会議の場合、発言の順番待ち。会議が長引くことと、大切な部分が伝わらない歯がゆさも感じます。

音質や画像も素晴らしいのですが、会議の形式が昔のまま。これは大きな課題だと思います。

建築設計に関しては、行政が対応していないこともあり、なかなか進みません。

一方、遠方(海外)との打ち合わせは、素晴らしいものがあります。気軽に打ち合わせが可能となりました。先日もWEBでアメリカ在住のインテリアデザイナーにお話しいただく機会を造ることができました。

新しいシステム、どのように活用していくか、我々が問われている課題だと思います。 茂木聡

 

 

2021.4.12

能代市役所の桜(4/11)が、満開を迎えようとしていた。設計当初から、旧小学校の桜を取り込む計画。能代市民にとって、桜の名所となったようです。小さなお子さんを連れたご家族が、楽しそうに団らんしている姿がほほえましく、見えました。庁舎建築が、花開く姿だと思えます。 茂木聡