Column
コラム
2025.1.6
あけまして、おめでとうございます。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
今年は、構造、設備等、が建築基準法及び確認申請に関する大きな改正があります。どちらも住宅に大きく影響する変更です。構造に関しては、構造計算等の厳格化、設備はCO2削減に向けて、断熱効率、省エネルギー化の推進を進める法律です。
弊社が扱う建築では、大きな影響はないのですが、断熱に関しては、省エネという観点よりも、健康環境という視点から、断熱性能向上は、2030年(再度改正予定)を見越して進めるべきと考えています。
また、工事費の大幅上昇は、設計業界にとって、大きな問題となています。物の値段が上がる、運送コストが上がる、人件費が上がる等で、新築物件が大幅に減少しています。確かに工事費と収益を考えると、ペイしない物件がほとんどとなっています。弊社が扱う医療、福祉施設は、収入が国、自治体により賄われている部分が大きく、工事費が増えたとしても、収入に関する単価を上げることはできません。結果、採算が取れないという判断で改築予定の物件が、改修あるいは中止になる例が増えています。工事費の上昇は止まる目途がありません。
大規模開発、大規模建築は一定数継続して発注されています。大手の設計事務所や建設会社は活況を呈していますが、アトリエ系設計事務所や、地方の建設会社は、大変な時代に突入したと実感します。
変革が求められているのだと思います。生き残りをかけた大きなうねりが目の前に迫っていると思います。
「変革の年、前に進むこと」今年の抱負にしたいと思います。 茂木 聡
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