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2024.4.24
建設物価の高騰と学生の動向

ここ数年、建設物価の高騰が止まりません。現実的には住宅の着工件数が大幅に減少するなど、地方経済に大きな打撃を与えています。今年4月からは、運送業の働き方改革等で、運賃の増加、届くのが遅くなる等影響が出始めています。建築設計を行っていて、感覚的にはここ数年で1.5倍から2倍程度上昇しているのでと感じます。建設業は、地方にとって、経済のけん引役を担ってきました。しかし、若い世代は関東近辺へ集まり、高齢作業員が地方に残るという構図。都市の消滅が新聞紙上で話題になっていますが、建築設計をしていると、かなり以前から感じています。秋田県には建築系の学科がある大学は、秋田県立大学と秋田公立美術大学の2校です。sかし、県立大学の卒業生は、おおかた大手志向で、関東圏へ、建築設計にもほとんどむかいません。美術大学は、建築系の学生数が少ないこと、就職は建築以外の道を目指すようです。弊社では、新卒の学生を募集しているのですが、採用は難しい状況です。お知らせ欄でも、常にアルバイト募集、社員募集を行っています。仕事は減っているのですが、若い力で会社を活性化させること、新たなジャンルに挑戦することが必要と感じています。頑張ってみたいと思う学生、地方で頑張ってみたいと思う人たちの場に慣れればと考えています。(茂木聡)