ホーム > コラム > 2023年

Column

 コラム

2023.4.6

令和5年度は、大学卒業の新人を採用しました。会社に新しい風くが吹いています。仕事はどうしてもマンネリに陥りやすい。今年2月に1人中途採用し、4月に新人を採用。事務所を開設して14年。15年目を前に内部体制の充実を図っています。

以前、本コラムでも書きましたが、親しくしていた宮城学院女子大学教授厳先生が亡くなられました。52歳という若さ。3月に大学葬に出席、6月と7月には追悼式典が予定されています。ご主人の石井教授とも親しかったので、人が亡くなることの大きさを、改めて感じる日々です。

コロナ禍は大方おさまり、また以前の町に戻ろうとしています。しかし、何か穴が開いたような虚無感を感じます。人間関係が希薄になったよう。オンライン会議も増えましたが、なかなか真意が伝わらない虚しさ、いらだたしさ。

新しい世界だと思って、進むしかないのかもしれません。  茂木聡

 

 

2023.3.18

厳爽先生が亡くなったのは、昨年2022年12月6日、52歳という若さで、ご自宅でお亡くなりになった。病気が発見されてから約1年8ヵ月間。ご本にはもとより、ご家族の心中はいかばかりだったか、想像できない。厳先生との出会いがいつだったにか、はっきりは思い出せないが、東大に籍を置かれていた時代だったと思う。ご主人の石井先生とも親しくさせていただいたので、お二人がご夫妻であることは、年賀状で知ったことを思い出す。後に厳先生は宮城学院女子大学で教鞭をとられ、素晴らしい研究を続けてこられた。私が設計総合監修を行った三重県津市にある、国立病院機構榊原病院(精神病院)改修において、改修前と改修後の調査を依頼、昨年は病気を押して、改修後の調査を行われていた。3月16日宮城学院女子大で追悼式が行われ、参列した。いろいろな方が話す内容をお聞きし、「生きるとは」ということを改めて考えさせられた。故外山先生が再三繰り返して語られてきた言葉の一つ一つが今、思い出される。

ライフデザイン建築研究所は、4月からの新年度で開所15年目を迎える。厳先生にも弊社で講義をしていただいたことを思い出す。新たな一歩を踏み出すこと、強く考えさせられた。  茂木聡

2023.2.10

日本各地で設計活動をしていると、打ち合わせの労力が大きな問題となります。弊社でも、関東近辺に4か所物件を抱え、定期的に秋田から定例会議、各検査と現場を訪れます。オンラインシステムの性能が向上した関係で、国土交通省も試験的にオンラインでの現場検査を導入しています。当初はなかなか慣れなかったのですが、現在では必要な時に、いつでも打ち合わせができるようになりました。便利なツールです。半面打ち合わせの会議がやたら増えるということも起こっています。一方、施工現場の場合、実際に現地で見て確認したい内容もあります。もう少しオンラインシステムに合った会議方法を考えるべきではとも思います。

各団体との会議も、各地の会員を集めず、オンラインで会議をおこなうのが主流となりました。特に海外と連携する場合は、時差はありますがものすごい威力を発揮します。遠ければ遠いほど移動時間が無くなるメリットは大きいと感じます。しかし、一つの会議に20人程度参加した場合、会議の運営がむずかしいことも事実です。20人全員に意見を問うと一人1分としても20分かかります。議題が複数ある場合、すぐ予定時間がオーバーしてしまいます。また、議論がしにくいこともあります。相対(全員が同じ場所に集まって会議する)の場合は、その場で議論や協議に移行できるのですが、なかなかうまくいきません。最近は、様々な会議が相対に戻りつつあります。

大学でも講義が一時オンライン化されました。しかし同級生ができない、友達ができない等、様々な問題が露呈してきました。極端な例ですが米国の先進企業テスラの社長は、社員のオンライン化を禁じました。思うに適するものt、適さないものを、うまく分け、利用することだと思います。 茂木聡

 

2023.1.2

謹賀新年

今年もよろしくお願いいたします。

コロナ禍の数年、停滞していた世界が、昨年末から動き出しました。しかし、かたや戦争、国際情勢の不安と、いろいろ問題は山済みです。建築の設計は、社会の動きに敏感な職種です。工事価格も一年間で30%も上昇、私が社会に出て初めて経験する異常な世界です。現在はコロナ禍で止まっていた様々な仕事が急激に動いたこと、建設業従事者の高齢化等があり、一見忙しい姿を見せていますが、正常な状況とは程遠い世界であると言えます。2023年は、勝負の年です。

兎年。ホップ、ステップ、ジャンプと進めるのか、難しい局面ですが、弊社は今年、スタッフが二人増える予定です。一人は、大学新卒。福祉施設の設計をしたいとの思いから、弊社の門をたたいてくれました。もう一人は、ベテラン、住宅等では、様々な実績を残してきた人。彼を加えれば一級建築士3人体制となります。

ホップするためには、序盤力を蓄えます。コンペ等の参加できる範囲も平がります。若手、ベテランをを迎え、新たなライフデザインの構築ができる体制となります。

今年一年、努力を重ねます。皆様の変わらないご厚情を、引き続きよろしくお願いいたします。  茂木聡