Column
コラム
2016.4.18
外山義という人間
故京都大学教授 外山義先生。私は師が東北大学助教授時代から、老人福祉の建築設計及び研究に関わらせていただきました。先日、仙台にある外山先生のご自宅に、奥様、真理さんのご招待をいただき、うかがいました。東北工業大学教授石井先生、宮城女子学院大教授厳先生ご夫妻とも一緒でした。ご自宅の2階に師が30歳頃書いた外国の病院設計図面(手書きの原図)を拝見しました。現在でも通用する平面計画、デザイン、精密なスケッチ。30歳の作品とは思えない精巧なものでした。模型写真もあり、楽しく拝見しました。年代的に考えると、スウェーデン留学直前の作品かと思われます。後にスウェーデン王立工科大学に留学され、7年間、学位を取得され、日本に帰ってこられました。私は、秋田県鷹巣町(現北秋田市)に建設予定の「ケアタウンたかのす」の設計を行っていて、師に、様々ご教授いただき、同作品を完成することが出来ました。設計中は東北大学に勤務されいて、月1回は訪れたご自宅でした。考えてみると十数年ぶりの訪問でした。懐かしい空間、久々に緊張感と良い刺激を受けた時間でした。後に先生は、京都大学教授になられ52歳の若さで、他界されます。約8年間、月一度は打ち合わせさせていただき、様々なことを学ばせていただきました。今思えば、大変贅沢で、濃密な時間だったと思います。日々設計活動を行っていると、惰性で仕事をしてしうことがある自分に対し、とても新鮮で刺激を受けた1日でした。いつか先生の作品及び様々な業績をまとめ、発表する機会を作れればと考えて、帰路に着きました。 茂木聡
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