Column
コラム
2022.3.16
戦争そして国
ロシアのウクライナ侵攻が連日話題になっています。日本とロシアの地勢的距離を考えると、対岸の火事とは言えないでしょう。
現代の戦争がどういうものか、あらためて考えさせられます。国という概念は何なのか、自治があり、それがせ世界各国から認められ、独立として運営されるものと考える時、国の定義があまりにも曖昧であることに気が付かされます。世界が米ソの冷戦時代を過去のものとした今、世界がグローバル化した時に起こった戦争。日本では感じえない陸続きでありながら国境がある。私たちはヨーロッパを旅行した時、国境をあまり意識せずに移動できます。ひとたび戦争がはじまると、国というものが全面に出てくる。不思議な概念です。
私は日本で生まれ育ったので、国境というものを意味あるものと感じない。日本という国が戦争を経験し、自国を守るために多くの人間が亡くなった事実、これはとても重いことなのだけれど。
今、インターネットの世界には、国境は存在しない。確かに国にっては自由にネットを検索できない事実もあります。しかし、我々が知るインターネットの世界は、全体を100とすると、約5の世界。つまり各国が規制する世界は、その5の部分。大方は規制外の世界。
今、戦争で多くの人が亡くなっている。これは一般国民に限らず、兵士も。
新型コロナウイルスの世界蔓延で、国境の意味が無いことは、世界中が痛感したこと。
どんな結末が待っているのか、わかりませんが、世界は確実に変わっていることを痛感します。 茂木聡
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