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2013.9.21
昨今の建設事情

建設工事費の高騰が続いている。異常な値上がり。現在発注しようとする物件は、ほとんど入札不落が多数をしめる。施主が建物を計画して建設するまで、小さいものでも半年、大きいものだと数年の時間を要す。詳細な資金計画を行い、設計着手、しかし、この数ヶ月の値上がりは20%を超える異常なもの。そして職人不足、資材不足。一見好景気に見えるが、実際はあまりにも長く続いた不景気により、下請け業者の高齢化、倒産。メーカーの生産自粛が大きく影響している。建築の仕事量は確かに多くなっている。しかし、それを受注できる状況は、今の日本にはない。震災復興はますます送れ、7年後にはオリンピック。弊社では、民間工事であれば、発注時期をずらすようお勧めしている。補助金の業務について、補助金を出す行政側にいいたい。異常な状況下で、発注し、予算も超過し、工事のできも悪くするより、適切な工期、適切な単価で発注できるよう。税金を使う以上年度は守れというが、一番大切なのは、税金を適切に使うことと考える。半年もすると、現在の異常な事態は、ひとまず落ち着くと思われる。適切な配慮を期待する。 茂木 聡