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2023.7.24
秋田市の水害

秋田市では、観測史上初となる大雨が降った。秋田市の中心部秋田駅の東側は、全面水没し、現在復旧作業が行われている。水害被害にあった住宅が、秋田市にある家屋の20%にあたるという。問題は、高齢者のお宅が多いこと。私が訪問し相談に乗っているお宅も後期高齢者夫妻。床下の泥を書き出すこと。乾燥させて、全面消毒を実施することをお話ししているが、年金暮らしでは、ハードルは高い。県では8万円の補助を出すといっているが、全く足りない。また、ボランティアを含めた様々な方が、手伝って出したごみの処理も間に合っていない。考えてみると、今回水没した地域は、川が氾濫した場所ではない。雨水を排水管が処理できなくなってあふれたもの。同じ雨量でも全く水が上がってないエリアが多い。だから秋田市に住みながら、被害に実感がわかない。今回水没したエリアは、急な開発がすすめられた地域。新しい街のため、一見整備がなされているように思えたが、実態はひどい状態であったことがうかがえる。今、秋田市では、外旭川地区という秋田市の外れの農業エリアを開発しようとしている。順番は、市街地の強靭化が先と考える。そのうえで、新規開発をすすめることが本来の姿ではないか。 茂木聡