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2015.7.14
フェローホームズ「高松の家」竣工

立川市にある社会福祉法人恵比寿会は、フェローホムズという特別養護老人ホームを運営しています。私は、7年前から同法人と関わり、「森の家」(ユニットケア型特養)新築、「仲間の家」(従来型特養)改修、そして今回の「高松の家」(サテライト型地域密着特養)の設計を行い、6月、竣工しました。7年間、継続して同一法人と一緒に仕事が出来たことは、大変良い経験になりました。途中、初代理事長は病気のため、当時、理事をされていた現理事長に交代されましたが、法人の思いは変わらず、より良い環境を求める姿勢に感銘を受け、お手伝いできたことは、大きな財産となりました。「高松の家」は、外観はコンクリート打ち放しとアルミで構成、内部は、全面畳床と和紙の壁、出入口はふすまと、和風を基調としたデザインとなっています。内部のイメージを和風としたのは、「森の家」「仲間の家」の両施設を継続的に調査していただいている実践女子大学教授橘先生の調査結果が大いに参考になっています。利用者とケアスタッフの関係は、非常に難しく、正解は無いのも事実ですが、理事長以下進めようとしているケアの方針は、利用者とケアスタッフの関係をもっと対等にと言うものでした。和の空間は、人の心を和やかにする力を持っていると考え、全面畳敷きの空間を造りました。同じ考えは、10年ほど前に計画した特養でも挑戦したのですが、予算の関係で、実現しなかったものです。開設は9月を予定しています。どのような結果が出るか、楽しみです。 茂木 聡