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2016.2.27
三重県津市榊原病院の監修

昨年末から、国立病院機構、榊原病院(三重県津市 精神病院)改修の監修をしています。監修という立場は、発注者側(今回の場合、国立病院機構と榊原病院)と受託する設計者及び、工事が始まれば、病院側の立場で、設計者、施工会社を監理監督する業務です。通常日本では、置かないポジションです。全体を統括する役割と理解したほうがわかりやすいでしょう。毎月2回、現地で打ち合わせを行っています。設計者選定(プロポーザル)の審査も行いました。自分の知識だけでなく、いろいろな意見を整理し、皆をつなぐ役割をしていると、大変勉強になります。特に設計者が決まり、具体的作業になってくると、私自身、設計者であるため、自分の意見を押し付けてしまいそうになることもあり、注意しています。本業務は精神病院の改修という業務で、改修結果により、スタッフや利用者にどのような変化が起こるのか、大変興味を持っています。今回、宮城学院女子大学教授、厳先生を中心に、調査研究を行うことが決まりました。日本では、改修工事そのものがあまり大切に思われてこなかった経緯もあり、既存財産の効率的且つ効果的活用を目指す意味で、本調査結果にも、大変興味を持っています。まだ、基本設計の段階ですが、面白い案も提示され、これからが、楽しみです。  茂木聡