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2017.5.20

お知らせでも告知のとおり、6月30日(金)18:30~20:30まで、中央大学後楽園キャンパス3号館12階19室におきまして、「中国で終の棲家はどのように造りだされるのか-北京・康語軒倶楽部老年公寓の設計プロジェクトの経験から」という委員会が開催されます。8年間の歳月を書け北京に始めてのユニット型福祉施設を実現した建築家惣道和昭氏が暑く語ります。導入として、東洋大学教授 高橋儀平先生及び同大大学院生 トウショウヒ氏(中国からの留学生)が現在おかれている中国の現状を語ります。コーディネートは、同大学教授 水村容子先生です。今回の企画は、私の提案ですが、弊社で何度か中国からオファーをいただきながら実現してこなかった中国での福祉施設計画を、8年かけて実現させた惣道氏にお会いし、話を聞いたことがきっかけでした。また、弊社で長年アルバイトをしていたスタッフが現在、上海の設計事務所で活躍していることも関係しています。理想と現実の違い、文化の違いを直接感じながら実現させた、そのエネルギーと内容の面白さに、多くの方々に聞いていただきたいとの思いからです。時間のある方は是非、参加されることをお勧めします。申し込みは、弊社でもかまいませんが、正式には東洋大学水村容子先生宛て(mizumura@toyo.jp)でお願いいたします。限定30名 尚会費は、学会員1,000円、会員以外1,500円、学生500円です。 茂木聡

2017.5.12

例年56月は、各団体の総会が開催されます。株式会社であれば、株主から様々な意見が出て紛糾することもありますが、一般的な団体の総会ではほとんど意見も出ず、形式化しています。私自身も、5.6月で東京の総会を含めると、10件を超えます。自身で、出席する総会を決めていますが、それでも、6件程度は出席します。株式会社以外は、基本4月から3月までが年度のため、集中してしまいます。形式的な総会、そのあと記念講演会、そして懇親会。お決まりの流れです。記念講演が唯一期待したい内容ですが、これがつまらないと、長時間拘束され、時間の浪費となってしまいます。私も数年前までJIA秋田の会長をしていましたので、総会を企画等行っていました。そこで一番気にかけていたのは、記念講演。今年もすでに数件の総会に出席しましたが、全て不作。各会に猛省を願いたいと思います。 茂木聡

2017.5.12

能代市庁舎は設計JVで弊社が関わった作品です。新築部分は完成し、現在旧第一庁舎の改修中です。完成したさくら庭は、既存のさくらの木を有効に利用した、空間で、今年のさくらの時期は、大変賑わいを見せました。能代市の新しいさくらの名所となったようです。市民が気軽に立ち寄りたくなる空間が設計のテーマでしたので、良かったという感想です。これから最後の改修、全体完成が待たれます。 茂木聡

2017.3.30

県や市の建築設計や、工事監理をしていると、年度末という季節に惑わされます。行政では、区切りなのですが、仕事は本来関係ありません。継続。予算執行の関係で年度内にという言葉を、何回聞いてきたか。国の物件は意外とファジーなのですが、県、市レベルは一番うるさく言われます。行政が絡む仕事は、年度末は当然想定して作業は行いますが、それでも、不可能なときが。今話題の小学校開設問題。神風が吹いたと表現されていますが、設計を生業にして40年、担当者の能力でたまに素晴らしくうまくことが運ぶときがあります。ごまかしはダメですが、正当に行っていても、良い時と悪い時があるのも事実です。(早い時と遅い時)事務処理能力の問題なのですが。毎年毎年悩まされる時期です。

2017.3.18

現在、秋田駅は改修の真っ最中です。秋田美大小杉准教授がまとめているプロジェクトです。以前の駅舎は、ただ開札があるだけのつまらない空間でした。秋田市の一等地でありながら、通過する人のための空間となっていました。せっかくの2階駅なのに、列車の出入りが見えない。東京等では当然かもしれませんが、秋田の地に置いては、やはり、新幹線の出発や、到着が見える空間がかねがね欲しいと思っていました。今回の改修で、待合ロビーから綺麗に列車の発着が見えるようになりました。駅舎は近年、人の集まる場所的要素が強くなってきているように思います。東京駅しかり、品川駅しかり。人口の多寡はあっても、駅という場所は、なにか心を躍らせるものがあります。今回の改修工事では、杉をスタイリッシュに使い、駅舎のイメージを完全に変えています。素晴らしいできばえといえるでしょう。完成が待たれます。  茂木聡