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 コラム

2015.11.10

マンションの傾きから端を発した、支持杭のデーター偽装問題は、まだまだ終局はむかえないと思える。現在は、旭化成一社の問題となっているが、調査が進めば、別の会社からも、改ざんされたデーターが見つかる可能性がある。支持杭の場合、通常試験杭を立会いで行い、確認し、そのあとの杭施工は、工事監理が常駐監理体制でない限り、定期的に出されるデーターを確認する程度しか行われてこなかった。工事現場の管理を信頼し、確認印を押すのが常態化している。以前起こった構造計算書偽装問題も同様、構造設計者を信頼したところから、始まった。建築工事は、工事監理の立場では、様々な確認作業があるが、全数を確認するのではなく、抜き打ち検査的色彩が強い。意図を持ってデーターを改ざんされれば、通常見抜くことは難しい。問題を起こした原因は、工事予算、工期の両面が考えられる。大方の場合、近年の杭は、無駄がなく高性能なものになってきたため、受注生産が大方であり、想定した長さで施工し支持層の届かなかった場合、杭を再発注することになる。そのため、工期延長、工事費アップは避けられない。しかし、昨今の建設事情は、高騰しすぎた工事費の抑制、工期の短縮が大きな課題となっている。現段階では、いかに建設会社及び杭施工者と緊密な関係を築くかによることに尽きるかと考えます。 茂木 聡

2015.10.13

以前お知らせした、秋田市に設計した地域密着型特別養護老人ホーム「うぐいす城東」の調査が始まりました。東北工業大学石井研究室が行っています。調査員は、学生4名。10月13日(火)から16日(金)まで。利用者の動きの調査、ケアスタッフのタイムスタディー等盛りだくさんです。調査結果が期待されます。弊社では、過去に設計した福祉施設(主に老人施設)の調査を、大学に依頼し、調査研究を行っていました。その結果は、運営ソフトも含め、新たな設計に役立ててきました。今回は小規模ということもあり、どのような結果が出るのか、楽しみです。昨日(10月12日)石井教授と施設内を久々に廻りました。利用者が、非常に安定しているように見受かられました。設計者は建物を造るだけではなく、将来の変化も含め、調査研究を行うことを弊社の基本姿勢としています。新たなプロジェクトも始まろうとしています。そちらでも調査研究をしながら設計を進めていく予定です。 茂木 聡

2015.9.25

お知らせでお伝えしていた、東北工業大学石井研究室の調査日程が、正式に決まりました。10月12日から10月16日までです。弊社では、設計した福祉施設を検証すべく、専門家に依頼して調査を行ってきました。最近では、東京都立川市に建設したフェローホームズの調査を、実践女子大学 橘教授にお願いし、素晴らしい結果が出てきています。現在も継続調査中ですが、日本医療福祉建築協会主催のフェローホームズ見学会でも、成果を発表していただきました。今回、うぐいす城東を石井先生にお願いし実現しました。調査研究の結果は、施設運営及び設計にフィードバックされます。設計者の目、施設運営者の目、以外の第三者の調査は、気がつかない視点を得、良い部分、悪い部分を浮き彫りにしていきます。結果を楽しみにしています。また、一般遮断法人日本ユニットケア推進センター研究事例報告書「ユニット型地域密着型特別養護老人ホームの平面分析と事例10選」に掲載されました。 茂木 聡

2015.9.14

近代建築9月号に、立川市のフェローホームズ「高松の家」が掲載されました。「高松の家」は、地域密着型特別養護老人ホーム(サテライト型)です。以前総合監修を行った同市にある、フェローホームズ「森の家」のサテライトとして、9月に開設されました。地域密着型特養は、秋田市に建設された、「うぐいす城東」以来となります。一般型特養と違い、設置された市からのみの入居を前提としていること、入居利用者が29人以下と決められているなど、制約が多く、運営が難しいとされています。「うぐいす城東」に関してjは、現在のところ、順調に運営されていると聞いていますが、「高松の家」どうか、心配になります。特養等の老人施設は、利用者の数、施設の充足率が100%近くないと、経営上支障をきたしやすい施設で、支出の大方は、借入金の返済及び、人件費となります。人件費は、ある程度の規模以上は、運営上楽になるため、29人以下と規定された足かせは、非常に重いものとなります。「高松の家」は、9月末にはほぼ満室になると聞いています。数ヵ月後には、視察に伺いたいと思っています。 茂木 聡

2015.8.29

8月初旬から、約一月、オープンデスクとして、弊社で東北学院大学3年生を迎え、研修をしてもらった。一ヶ月間という長いオープンデスクは、迎え入れるほうとしては珍しい経験だった。通常は一週間程度が多い。ある程度まとまった時間が使えるので、今回は、基本構想を練っている、中華人民共和国、上海の福祉施設に関し、社会全般の諸事情を、文献から調べてもらうことを中心に研修を行ってもらい、最終日に調査内容結果をスタッフの前で発表してもらった。まだ大学3年生なので、細かい部分については難しかったと思うが、なかなか面白い調査結果をまとめてくれた。中国は近くて遠い国と言われるが、なるほどと言う部分も多々あった。弊社は、秋田県立大学の学生にアルバイトをお願いしていることも多いので、学生の出入りは多いが、毎日来てもらうことは、スタッフにとって良い刺激になったと思う。参加してくれた学生にとっては、どういう体験になったのか、わからないが、これからの学生生活、その先の社会人生活に良い影響があればと願う。 茂木 聡