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 コラム

2015.5.5

十和田市現代美術館に行ってきました。建築家、西沢立衛氏の作品です。ガラスを多用し、美術館内部と外部の空間に一体感を持たせ、館内を歩く見学者をもオブジェとして扱う巧みさは、優しさと面白さを感じさせます。建築が自己主張せず、現代アートと一体となった姿。建築家の力量を感じます。 近い場所に、隈研吾氏の最近作、十和田市市民交流プラザがあります。また、図書館は安藤忠雄氏。有名建築家の作品群。三者三様のデザインというより、建築感。作風もまったく違います。建築の用途も違うので、建物自体が違ってくるのは当然ですが、町としてのコンセプトは何か考えさせられました。 建築を設計することは、町を造るという自覚が必要だと、強く考えさせられました。 茂木 聡

2015.4.11

立川市に弊社で監修した特別養護老人ホーム、フェローホームズへ東洋大学教授高橋儀平先生の案内で、北京市建築設計研究院の方々が、多数視察においでになりました。私は設計者の立場で、約2時間半、全館を案内しました。視察者の目的は、中国の急激な高齢化に対応するため、日本の現状と運営システムを勉強することでした。日本には約1週間の滞在予定。毎日施設を視察し続けています。ユニット型老人施設は、始めて見たとのことで、内容の説明が難しく、通訳されたかたも、大変苦労されていました。しかし、視察者が建築家だけあって、細部にいたるまで、様々な質問を受けました。会話をしているうちに、おおよその中国福祉施設事情がわかってきました。私は6月上旬に、福祉施設設立のアドバイザーとして、上海から招かれていますので、予行演習になったともいます。最近は、東南アジアから多数の視察者が訪れます。やはり日本は、老人社会先進国なのだと、痛感しました。 茂木聡

2015.3.20

3月は、例年竣工する物件が多い月です。補助金等の関係でなのですが、これに公共事業も大方3月竣工と言うこともあり、3.11大震災特に作業員の不足が顕著となっています。この特別養護老人ホームも、設計完了が平成25年12月。当初予定の竣工が26年末を想定していましたが、27年2月末まで延びました。国の補助金政策及び発注時期をずらしてもらえると、工期も順調になり、予算的にも極端なコストアップは回避できると考えられます。 竣工した特別養護老人ホームについて、紹介します。利用者数80名、RC2階建ての規模です。全体を3棟に分け、中央に管理棟、両ウイングがユニット型老人施設となっています。本建築の特徴は、色彩計画です。外部はおとなしく、住宅地になじむよう、茶系としています。内部、特にユニットは、居室の扉に工夫を凝らし、赤、青、緑、黄の4色を基調に配色しました。明るく、楽しくなるような空間に仕上がっています。色彩の基本理念は、英国のスターリング大学で行われている研究を基にしました。利用者がどのような反応を示すのかこれか、これからです。 茂木 聡  

2015.1.19

秋田県北秋田市に、障害者施設が着工、1月15日に起工式が行われました。施設は2階建て。鉄骨造で、入所型障害者施設です。北秋田市は、秋田県でも非常に寒い地域で、起工式も心配されましたが、当日は、比較的穏やかな天候で、無事神事がとりおこなわれました。 弊社は、医療、福祉のジャンルを中心に設計活動を行っています。起工式に出席するたび、この施設を利用される方々を思い、身の引き締まる思いがします。よい建物を完成させ、社会に貢献できることを願います。 茂木聡

2015.1.5

2015年明けましておめでとうございます。 1月5日から、業務を開始しました。正月の秋田は、天気予報とは違って、穏やかな気候でした。新春恒例の箱根駅伝をテレビで観戦しましたが、毎年、悲喜こもごも様々なドラマが展開されます。予想をしなかった事態への対処、これが求められるのでしょう。 弊社は、開設して6回目の正月を迎えました。これもひとえに、皆様の応援があってのことと、感謝いたします。これからも、社員一丸となってがんばってまいります。 よろしくお願いいたします。 2015年1月5日 茂木聡