Column
コラム
去る7月2日(日)16:00から、社会学者上野千鶴子氏の講演会を終えました。今回は、私が所属する(公社)日本建築家協会東北支部秋田地域会主催の事業です。建築系の話を中心とした内容でしたが、一般市民を含め、160名もの方々がお集まりいただき、盛況に終わりました。上野氏は、社会学者でありながら、建築にも大変造詣の深い方です。過去に私が設計した老人福祉施設、秋田県の施設と東京都立川市の施設を視察いただいた経験があります。視点が私達と違い、鋭いご指摘て、をいただいたことを思いだします。建築の設計は、施主との協議が、一番大切となります。しかし、施主が誰なのか判らない場合があります。たとえば公共施設。発注者は知事や市長ですが、利用者は県民であり市民です。どちらが施主なのだろうかと考えさせられます。上野氏の講演は、それらを踏まえ、切り込まれたのだと思います。講演会が終わって、様々な方から、意見や感想をいただきました。立場により、聞き方も違います。機会があれば、感想等を一度まとめられればと考えています。 茂木聡
6月29日(木)弘前市市庁舎及び市民会館の建築見学会うを開催しました。両建築ともリニューアル物件です。市庁舎については、増築をしながら改修を、市民会館は、休館してリニューアルした物件です。昨年、秋田県湯沢市になる白井建築(旧雄勝町庁舎)を残そうと運動を行って、結果、解体されましたが、弘前市は、良い建築は残そうという考え方を持っています。これは、行政だけではなく、市民の意識の問題が大きいと思います。前川國男は、上野西洋美術館で有名になったフランスね建築家ル・コルビジェの事務所で学び、日本に帰り、活躍した建築家です。弘前市に現在でも8件の建築が残っています。時代は少しずれますが、白井もドイツに留学し、日本に帰ってきた建築家です。湯沢市近郊に10件ほどの建築を設計した、日本を代表する建築家です。しかし、湯沢市の建築は解体され、現在は6件が現存するだけとなっています。市民意識の差といってしまえば、それまでなのですが、われわれ建築家は、今、何をするべきなのか考えさせられます。スクラップ&ビルドの時代は、過去のものになろうとしています。今一度足元を見直し、地道な活動が必要と考えます。 茂木聡
お知らせでも告知のとおり、6月30日(金)18:30~20:30まで、中央大学後楽園キャンパス3号館12階19室におきまして、「中国で終の棲家はどのように造りだされるのか-北京・康語軒倶楽部老年公寓の設計プロジェクトの経験から」という委員会が開催されます。8年間の歳月を書け北京に始めてのユニット型福祉施設を実現した建築家惣道和昭氏が暑く語ります。導入として、東洋大学教授 高橋儀平先生及び同大大学院生 トウショウヒ氏(中国からの留学生)が現在おかれている中国の現状を語ります。コーディネートは、同大学教授 水村容子先生です。今回の企画は、私の提案ですが、弊社で何度か中国からオファーをいただきながら実現してこなかった中国での福祉施設計画を、8年かけて実現させた惣道氏にお会いし、話を聞いたことがきっかけでした。また、弊社で長年アルバイトをしていたスタッフが現在、上海の設計事務所で活躍していることも関係しています。理想と現実の違い、文化の違いを直接感じながら実現させた、そのエネルギーと内容の面白さに、多くの方々に聞いていただきたいとの思いからです。時間のある方は是非、参加されることをお勧めします。申し込みは、弊社でもかまいませんが、正式には東洋大学水村容子先生宛て(mizumura@toyo.jp)でお願いいたします。限定30名 尚会費は、学会員1,000円、会員以外1,500円、学生500円です。 茂木聡
例年56月は、各団体の総会が開催されます。株式会社であれば、株主から様々な意見が出て紛糾することもありますが、一般的な団体の総会ではほとんど意見も出ず、形式化しています。私自身も、5.6月で東京の総会を含めると、10件を超えます。自身で、出席する総会を決めていますが、それでも、6件程度は出席します。株式会社以外は、基本4月から3月までが年度のため、集中してしまいます。形式的な総会、そのあと記念講演会、そして懇親会。お決まりの流れです。記念講演が唯一期待したい内容ですが、これがつまらないと、長時間拘束され、時間の浪費となってしまいます。私も数年前までJIA秋田の会長をしていましたので、総会を企画等行っていました。そこで一番気にかけていたのは、記念講演。今年もすでに数件の総会に出席しましたが、全て不作。各会に猛省を願いたいと思います。 茂木聡

