Column
コラム
能代市役所の桜(4/11)が、満開を迎えようとしていた。設計当初から、旧小学校の桜を取り込む計画。能代市民にとって、桜の名所となったようです。小さなお子さんを連れたご家族が、楽しそうに団らんしている姿がほほえましく、見えました。庁舎建築が、花開く姿だと思えます。 茂木聡
4月になり、弊社も2021年度となりました。新型コロナウイルス感染症も新たな局面を迎えているように思います。多くの会社にとっては、非常に厳しい経済状態。感染抑制と経済振興、矛盾している内容を、どう乗り切るか、かじ取りが問われているのでしょう。秋田県は、今日4月4日は、県知事、市長、県議、市議等の投票日です。どのような結果が出るのか。毎年4月は新たな気持ちでスタートできるのですが今年は、大きな転換点に差し掛かったような気がします。会社も変わらなければいけない。これは、スタッフ皆も同じことです。コロナはまだまだ終息しないでしょう。 茂木聡
関東で二つの施設を設計しています。埼玉県の施設は、中規模病院。打ち合わせの多くがWEBシステムによる協議です。様々な講演や協議がWEB化され、便利なのですが、あまりの数の多さに閉口することも。特に公益団体の会議は、参加者が数十人になることから、対面形式の会議よりはるかに時間がかかります。一見合理的なようで、実際は時間の浪費がすごいことも。議論にならず、一方的な報告で終わることが多いと痛感しています。 一方、講演会は便利です。普段会えない方々のお話を事務所で聞くことも可能です。
WEB会議は、少人数の時、力を発揮するようです。各自がTPOをわきまえた会議システムをうまく構築する必要性を感じます。新型コロナウイルスは、ワクチンの開発により先が見えてきました。しかし、終息までは、1~2年かかりそうです。今の状況が続けば、交通インフラが大きく変わることになるでしょう。秋田、東京間の飛行機は、一日7往復、新幹線は1日14往復。しかし将来的に人の移動は減っていくでしょう。
時代は大きく変わっています。全日空は花形企業で、毎年人気企業で新卒が入りたい会社の上位でしたが、現在は大赤字。羽田空港に国際線ターミナルを増設したばかりでしたので、その痛手は大変なものでしょう。
企業は20年が寿命と言われています。生きんこるためには、体力をつけることではなく、変わること。わが社も変わる時期が来ていると感じます。 茂木聡
河北新報コラム「微風疾風」に連載しています。掲載日は2021年1月7日、2月4日、3月4日、4月1日、4月29日、5月27日の6回です。建築をベースに常日頃、思っていることを書き連ねています。業界紙への執筆はよくあるのですが、一般紙河北新報へは、いささか勝手が違って、悩みます。読者が建築の知識を持たないことが前提ですので、書いていて、言葉に詰まります。2回目の執筆が終わりました。後日掲載原稿を本コラムにアップしたいと思います。
今年は東日本大震災から10年。建築家として考えることがたくさんあります。震災後の街並みや人間関係、今でも仮設住宅に住む方々、そして福島県原発県連で被災された方々。私が所属する日本建築家協会でも、イベントを企画しています。そして悩みます。建築家の役割とは何だろうかと。日々設計業務に追われ、時間だけが過ぎていきます。しかし、大きな責務があることは忘れたことはありません。ただ、表現ができないもどかしさ。特に最近は、震災やCO2削減の基準に向けた様々な作業が過大になって、本来の建築を考えるということが、おろそかになりつつあるように感じています。3.11を機に原点に戻って、建築設計を見直していくことを考えなければと思っています。 茂木聡
近代建築2021.1 高齢者施設設計について考える「従来型」「ユニット型」の先に見えるもの。同氏の座談会ん参加した内容が、掲載されました。私はユニット型の始まりから、現在まで、設計した3施設、ケアタウンたかのす(秋田県北秋田市)、あさひ苑(愛媛県宇和島市)、共生の里(秋田県秋田市)の3施設に言及し、2000年から現在までの、老人福祉施設の変遷を述べています。始まりから現在までを時間軸に説明、対談者と議論しました。あらためて、私自身が経緯を見てきたことを痛感しました。始まりは故外山先生から、現在の福祉施設の問題点について言及しました。 茂木 聡