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 コラム

2016.10.4

10月1日(土)せんだいメディアテークにおいて、日本建築学会東北支部主催、東北建築賞作品審査ヒアリングが行われました。私は審査員として2年目の参加です。今年は作品数が多く全部で33作品。すべてのヒアリングを行い、現地審査する作品を15点ほどに絞る作業が行われました。最終的には優秀作品8点程度に絞る、最初の審査です。昨年から見ると、作品数は増えたのですが、質的には、昨年度のほうが高かったように思います。朝9時から夕方5時までヒアリング、その後、審査員で、協議、長丁場でした。どうしても、自分の専門分野である医療福祉のジャンルになると、審査も厳しくなる傾向があります。審査員どうしの好みも関係してきます。ヒアリングのうまさ、資料の表現のうまさが大きく影響します。現地審査では、施主、設計者同席のもと、審査が行われます。審査員は最低2人以上。来年1月の最終審査会は、審査員どうしの激しい論戦となります。今年度はどのような結果になるか、楽しみです。  茂木 聡

2016.9.16

大学の長い夏休みは、学生のインターンシップが多く行われます。弊社にも、今年は3人の学生がきました。秋田県立大学大学院生、室蘭工業大学学部生、新潟大学学部生。最近は、大学では単位認定したり、大学院では、1級建築士の受験資格に影響したりと言う理由で、盛んになったようです。私が学生時代は、将来設計事務所に行きたいと思う学生は、ほとんどが設計事務所にアルバイトに行っていました。その変形版と考えればよいのでしょう。しかし、アルバイトの場合は長期間、継続することで、仕事の内容や大変さを学ぶことになりますが、一般に、インターンシップは2週間程度、受け入れ側も会社の仕事のおさらい程度となってしまいます。毎年受け入れて、考えますが、期間が短すぎる。制度自体が形骸化してしまっている等の問題点を感じます。しかし、受け入れ側に会社にとって、良いこともあります。20代前半の学生が出入りすることで、社員の刺激になること。インターンシップ制度自体は賛成ですが、もう少し現実に即したものになっていくことを願います。 茂木 聡  

2016.7.29

新屋のガラス工房は、設計段階から、渡辺佐文設計事務所の協力事務所として、活動してきました。7月に工事入札の結果、施工業者も決まり、着工いたしました。秋田美術工芸大学の支援の下、秋田県で一番の本格的ガラス工房となります。ショップやギャラリーも併設しています。完成予定は平成29年6月を予定、これから本格的工事が始まります。(茂木 聡)

2016.6.21

昨日(6月20日)、震災後何回か訪問してきた釜石市に約2年ぶりに訪れる機会があった。震災復興で土木工事はいたるところで行われ、順調に推移しているように見えた。しかし、建築は様々な大規模計画の話はあるが、遅々として進んでいない。これは、釜石市の事情が大きい。いわゆる、企業城下町であることに由来する。新日鉄の大型工場が多数林立し、市の経済を支えてきた。市民の多くは、新日鉄となんらかの関係にある。街の中心地の土地も新日鉄所有が多い。市は震災を期に大規模な再開発計画を模索して、新日鉄側も全面的に協力する意向を示している。しかし、現実問題として、最盛期9万人規模を誇った市民の数も、いまや3万人程度に激減している。また、震災を期に移転した人々(住民票は釜石市)も相当数にのぼると言われている。このような状況の中で、果たして大規模な再開発は必要なのだろうかと疑問を感じた。全国的にコンパクトシティーが求められている現在、地に足のついた計画が必要ではないかと思う。

2016.5.27

お知らせのコーナーで告知した内容の詳報です。 シンポジウムを企画し、日本建築家協会、日本建築学会の共催で開催されることとなりました。事の発端は、湯沢市が白井氏設計の旧雄勝町庁舎を解体する方針を発表したことです。白井晟一と言う建築家は、戦後日本を代表する建築家として、全国に知られ、毎年多数の若者が秋田県に多数ある白井建築を見に来ています。代表作は親和銀行(九州)の一連の作品ですが、初期の作品が多数存在する秋田県は、白井建築の基礎となるデザインを知ることが出来ます。湯沢市だけで7件が現存していて、素晴らしい財産となっています。そのうち6件は民間所有で、保存されていますが、市保有の旧雄勝町庁舎が、市の方針で解体されようとしています。これらの話が日本建築家協会の秋田地域会で議論となり、保存運動を盛り上げようと企画したことが始まりです。2年前、私が秋田の会長をしている時、建築家協会と建築学会で保存のお願いを、市長宛提出しましたが、一切の対応をされてきませんでした。昨年末、突然、市長が解体したいと議会に提案し、本年6月定例市議会に解体予算を計上する話となってきました。建築家協会としては、まず、建築の価値を知ってもらおうと、本シンポジウムを企画、開催することとしました。市長は、とりあえず、6月議会に解体予算の計上はやめると説明をもらうことが出来ました。しかし、解体が取りやめになったわけではありません。解体後どうするかの問いに、駐車場にするとの回答。シンポジウムには、白井建築を愛する著名な方々を講師にお迎えしました。京都工芸繊維大学教授 松隈洋先生、宮城学院大学准教授 崎山俊雄先生、もと秋田県立大学教授 安原盛彦先生、白井晟一氏の孫で白井建築研究所 白井原太氏、兼松設計 兼松紘一郎氏の5名です。たくさんの方々に集まっていただけることを願っています。 茂木 聡