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 コラム

2024.4.24

ここ数年、建設物価の高騰が止まりません。現実的には住宅の着工件数が大幅に減少するなど、地方経済に大きな打撃を与えています。今年4月からは、運送業の働き方改革等で、運賃の増加、届くのが遅くなる等影響が出始めています。建築設計を行っていて、感覚的にはここ数年で1.5倍から2倍程度上昇しているのでと感じます。建設業は、地方にとって、経済のけん引役を担ってきました。しかし、若い世代は関東近辺へ集まり、高齢作業員が地方に残るという構図。都市の消滅が新聞紙上で話題になっていますが、建築設計をしていると、かなり以前から感じています。秋田県には建築系の学科がある大学は、秋田県立大学と秋田公立美術大学の2校です。sかし、県立大学の卒業生は、おおかた大手志向で、関東圏へ、建築設計にもほとんどむかいません。美術大学は、建築系の学生数が少ないこと、就職は建築以外の道を目指すようです。弊社では、新卒の学生を募集しているのですが、採用は難しい状況です。お知らせ欄でも、常にアルバイト募集、社員募集を行っています。仕事は減っているのですが、若い力で会社を活性化させること、新たなジャンルに挑戦することが必要と感じています。頑張ってみたいと思う学生、地方で頑張ってみたいと思う人たちの場に慣れればと考えています。(茂木聡)

2024.3.2

長野県小諸市の中学校増改築工事のコンペが行われています。審査員は委員長が古谷先生(早稲田大学教授)、仲先生(東洋大学教授)をはじめ、そうそうたるメンバー。一次審査応募者は18社、5社までが二次審査に進めます。弊社は無事通過しました。今回の審査模様は、YouTubeで完全公開。点数的には2位通過でした。今回は工藤浩平事務所とのJV。二次審査もYouTubeで公開。二次は設計者も参加し、ヒアリングが行われます。頑張ります。    茂木聡

2024.1.2

今年は、元旦早々、大地震に見舞われました。被災された方々に、早く復興しますこと、お祈り申し上げます。また、災害支援に向かう海上保安庁の飛行機とJALの旅客機が、羽田空港で衝突。幸い、旅客機の乗員は全員無事、しかし海上保安庁の乗務員は、一人を残しお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

今年は、災害で幕をあけました。不吉なも感じもしまいますが、これからはすべて良い方向に向かうと思い、頑張っていきたいと思います。

世の中は、建設物価がものすごい高騰で建設業界は、大変な状況です。仕事はあるのに、工事ができない。困った事態です。しかし、慌てず、じっくりと世相を見、着実に力を蓄え、次なる機会を待つ所存です。幸い研究活動の成果が出てきています。弊社は、研究所という名を冠しています。その名の通り、建築設計と、研究活動を両立させていきます。

これからも、引き続き、よろしくお願い申し上げます。      茂木聡

 

 

2023.12.8

日本建築家協会主催、東北支部「建築家の仕事」展が、東北六県を巡回展示しています。秋田は12月15日(金)から12月17日(日)まで。日本建築家協会東北支部に所属する建築家が自作をパネルで発表します。総数70作品。圧巻の展示です。是非ご覧ください。会場は、アトリオン2階展示室。

住宅作品で有名な伊礼智氏の講演会が開催されます。「建築家の仕事」展の中で、12月17日(日)13:30から15:30まで。なかなか聞くことができない講演です。参加は無料。会場はアトリオンです。ご興味なる方は info@hiro-atelier.comまでご連絡ください。 茂木聡

 

2023.10.20

10月14日(土)秋田市のアルヴェで、日本建築家協会東北支部秋田地域会主催の講演会が開催されました。講師は白井晟一氏の孫にあたる、白井原太氏。原太氏の建築家として活躍する傍ら、祖父の建築をいかに存続させるか活動されています。今回の講演内容は、具体的活動と考えについて、お聞きできました。白井晟一は、建築界では孤高の建築家と評され、独特の作風で知られています。しかし、建築されてから時間がたち、解体されたものも多くあります。さまざまな存続運動も行われてきましたが、あまり成果はなかったようです。原太氏は、ご自身のネットワークを駆使し、個別に改修、生き続けられる建築として保存再生を行われています。講演ではその実際のお話しと様々な苦悩をお聞きできました。会終了後、懇親会の席で、様々なレアな話をお聞きしました。顧みて、自分が設計してきた建築は、おそらくかなり壊されたと思います。先日35年前に設計した診療所のオーナーから改修の連絡をいただきました。綺麗にお使いいただいている姿を見、うれしくなりました。解体されることは、建築の寿命が尽きたことですが、尽きた原因は何か、改めて考えさせられました。  茂木聡